2016.10.13
ペイパルと事前決済で提携 インバウンド狙う
2016/6/14 16:29 日本経済新聞
米決済大手ペイパルは14日、旅館業の業界団体である日本旅館協会(東京・千代田)と訪日外国人向けの事前決済サービスで業務提携したと発表した。ペイパルは同協会会員の旅館などが自社の予約サイトで事前決済サービスを導入できるようにする。決済手段の多様化でインバウンド需要の取り込みにつなげる。
ペイパルは米国を中心に利用者が多い。決済手段に採用する旅館やホテルが日本で増えれば、ペイパル利用者にとっては宿泊施設の選択肢が増えるメリットがある。
一方、旅館にとっては、ペイパル導入で不測の事態があっても宿泊料を確保できる。これまではコミュニケーション不足や文化の違いなどから予約の直前キャンセル、連絡もなく宿に現れないといったトラブルが発生することも多かった。ペイパル導入でこうしたリスクは軽減される。
…(省略)2020年の東京五輪開催に向け、訪日客は一段と増えると予想され、決済サービスの整備が急務になっていた。
国内では北海道で温泉リゾートを展開する鶴雅グループが訪日客向けにペイパルによる決済を導入するなど、利用が拡大している。